私が注目したのは、シノハユ2巻のサブタイトル。

「本気で挑んだ“青春”と、 支えてくれた“友達”──。」
閑無用のサブタイトルが付いている!
この流れだと、次のはやり編にも同様の形式で、はやり用のタイトルが付くと思われます。
ということは、
連載当初は曖昧で誰の事を指すのかわからなかった1巻のこれは

慕のタイトルになるわけです。
「 追いかけた“青春"と、遠い日の“約束"──。 」
閑無の例から、タイトルの前半は自身の事、後半はそれに関わる人や事柄だとすると、
追いかけた。とは慕の身の上から、母の事でしょう。
「遠い日」とは、過去を振り返る言葉です。
小学生編の最中にも関わらず、表紙の慕と閑無が高校生の姿であり、“青春”という単語を使っていることから、
シノハユの時間軸の中心は高校生ということになる。
つまり後半部分は、その視点から小学生時代の“約束"を振り返っているわけです。
小学生時代に慕が交わした約束は、

横浜の友達との再開と、閑無との全国出場。
厳密には松江大会でモブ子と、また打とうね。と約束してますが、
全国出場すれば、横浜の友達にも出会うでしょうから、ストーリー的に約束は1セットです。
そして過去を振り返って約束という単語を使うのは、その約束が未だ続いているとも読めます。
高校生の時点で、追いかけて、約束が続いているということは、
慕ちゃんは、母との再会は叶わぬまま、小学生大会とインターミドルで全国へ行けなかった可能性がある。
次号より、新キャラ登場で新章へ突入。
さらに各プロの○○編が続くとなると、闘牌そっちのけで、慕のマスコット化が進みそうですw
ただ、

これも約束のひとつです。
閑無が基本無敵だった子供から、友達のおかげで大人へと成長したように、
はやりが真深との出会いから、成りたい大人の姿を見つけたように、
慕も母を追うだけの生き方から、約束によって未来の道筋を得るのではないだろうか。
全国出場の約束は勝ち抜けば叶って終りますが、
耕介が交わしたのは「慕のやりたいこと」であり、麻雀に限らず、この先も続いてゆく約束です。
母を追いかけ、松江まで12kmの全力疾走、大会での敗退―。
慕の本当の笑顔の為に支えになると約束する耕介
そして夕日を背に手を繋ぐ2人

このコマがクライマックスから結ばれる、慕編の実質のラストシーンです。
高校生編で明かされるであろう母の真実というクライマックスと、準決勝敗退は、
1巻の流れと重なる部分が感じられます。
サブタイトルの“約束"が耕介を含むものだとすれば、
阿知賀編のラストが、決勝で待つ穏乃たちと、第一話のシーンが重なったように、

シノハユのラストには、高校生になり、自分の道を歩みだす慕が、あの日と同じ夕日の輝きに包まれながら耕介と手を繋ぎ、
遠き日の約束がリフレインして物語が結ばれる。
そしてエピローグ。
夜の帳が下り、時間はシノハユ0話の集いの場へと立ち返る。

シノハユで語られた彼女たちの生い立ち。あのインハイから、それぞれが歩んできた道、胸に秘めた想い。
ここからまた新たな一歩を踏み出していく。
過去を経て、動き始めたプロたちと、未来を担う咲たちの世代が紡ぎ合い、
新しい時代の夜明けが、朝日と共に訪れる。

「the dawn of age」
そんな最終回が目に浮かびます。
【咲<考察>の最新記事】
というか横浜って事は神奈川、中学生(小学生?)のみひろぎプロ登場の可能性も?
第一話で慕の家が横浜だったとき、多くのブロガーさんが三尋木さんとの関係を想像していたはずで、あとは「年が違う彼女が、どう絡んでくるか」ですよね。
阿知賀での出番が少なすぎるので何とも難しいところですが、いずれ彼女のシノハユでの記事を書いてみたいものです。
次回は特典の記事なので、いろいろ酷い方向にいくやもですが、お付き合いくださいませw