慕は実の子ではない。そして彼女の未来は・・
2013年10月11日

慕は実の子ではない。そして彼女の未来は・・

作中では幾人かの親が登場します。
和の父、咲の父。この2人は子供と似ていませんが、連載初期にデザインされたキャラである事と、
漫画で親子を描く場合、父親似にすると男キャラになるため、母親似にするのが一般的だからです。
一方、新しく登場した、愛宕姉妹と雅枝、松実姉妹と露子は、顔や髪などのパーツや色を共有化させ、顔を見比べれば明らかに親子であるとわかるようになっています。
しかし、最も新しいキャラデザであるはずの親子の、
慕とナナの2人には、
shino_nana.jpg
髪質、髪色、目の形、瞳の色、驚くほどに共通点が無い。
姉弟のナナとこーすけでさえ、性別は違えど、前髪や髪質に似た部分を見て取れるのに、
この親子には遺伝子の痕跡が見当たらない。

慕とナナは、血の繋がらない親子なのかもしれない。

元夫の連れ子か、施設から預かった子なのか、
慕を我が子として育てる何らかの事情があったのでしょう。
ナナ自身も謎が多い。
働いている様子が無いのに高級マンションに住んでいます。
もしもプロ雀士ならば、TVや雑誌ですぐにわかるはずでしょうから、その線は薄い。
この出所不明の高収入の源が、慕と親子として生活することに関係があるのだと思われます。

そしてその後、ナナは消息不明となる。
問題はその理由を弟のこーすけが知っているか否かです。

母親が失踪したのにも関わらず、警察が動いた様子が無く、
以降、姉を捜索する素振りはなく、表情には焦りが感じられません。
それどころか、慕がナナを思い出さぬよう、想い出の品を質に預けてすらいます。

おそらく彼は失踪の理由を知っている。
姉から慕のことを任されているのだと思われます。


こーすけには親が居らず、1人暮らしです。その割りに豪華な一軒家に住んでいます。
shino_nana2.jpg
外観は近年に建てられた新しいデザインで、親から継いだものではなく、
これだけの家を20代の男が簡単に買えるものではありません。
借家にしては、男1人に対してオーバーサイズです。

彼の家は、姉が得ている資金で建てられたのではないか。

1人暮らしには明らかに大きい間取りは、いずれ慕と住むことを見越してのことで、
子供に家事全般をやらせていたのは、母が居なくなった後も自立して生活できるように。

親子の離別は予め決まっていた事だったのでしょう。

物語はまだ始まったばかりで、バックストーリーは語られて居らず、全ては断片的な情報での想像の域を出ません。
しかし、家族であっても親子には見えないキャラデザインをした立先生に、何らかの意図があるように思えて止みません。



そして、17年後の現在。慕は本編に登場していません。
かつてのチームメイトなのに、0話の集会にも呼ばれていない。
既に現役を引退していると思われます。

もともと母に見つけてもらう為に出場した大会ですから、インハイ編でもその動機は変わっていないはず。
麻雀の大会から遠のいたということは、母との再会を果したということです。

そこでどのような真実が語られたのかは、わかりません。
けれど彼女はもう、大人へと成長しています。
共に過ごした過去を追うことよりも、自身の歩むべき道が見えているはずです。
麻雀が大好きで、主人公として相応の実力があったとしたら、母との再会という目的を果たした後、プロに進む選択肢もあったはずです。
そこへ進まなかったのは、慕が最も欲しかったものを手にすることができたからではないだろうか。

幼き日の彼女は言います。叔父が来る日は「月に一度のとても楽しみな日」だと。
麻雀が好き。それだけではないのです。
慕にとっての麻雀は、母が好きだといってくれる笑顔の源でした。自分と母と叔父を結ぶ絆でした。
shino_nana3.jpg
彼女が欲しかったもの。それは麻雀を通じて幸せを分ち合える「家族」です。

1話の冒頭で描かれた、赤子の慕が、牌とこーすけの手を握り締めていたのは、
shino_nana4.jpg
彼女が手にする未来の暗示なのかもしれません。

28歳になった彼女は今、
こーすけと結婚して、子を産み、家族で卓を囲んで、笑顔の絶えない家庭を築いている。
そんな終わり方も1つのハッピーエンドだと思います。



posted by 隣の | Comment(4) | TrackBack(0) | 咲<考察> | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ジョージ「実は和も私の子じゃないんだ・・・。」
Posted by   at 2013年10月11日 23:02
>麻雀の大会から遠のいたということは、母との再会を果したということです。

この一文に、めっちゃすっきりしました。
全てが繋がったと言いますか、
シノハユのラストシーンが見えたような気がしました。
ハッピーエンドに期待したいですね。
Posted by ミスタ at 2013年10月11日 23:51
>彼女が欲しかったもの。それは麻雀を通じて幸せを分ち合える「家族」です。

咲というストーリーを考えた時に重要な要素ですよね。
本編には求める人、背を向けた人、繋ぎとめようとする人、失った人・・・様々ですが、『先の時代』を生きる慕ちゃんが幸せを掴む事で『今の時代』を生きる彼女たちに未来を示して欲しいですね。
Posted by PTAの人 at 2013年10月12日 01:15
>>ジョージ「実は和も私の子じゃないんだ・・・。」

和が父似で父の髪がピンクだと何か嫌ですw


>>ミスタ さん

死亡説だとか、実は有珠山の監督やってます説だとかありますけど、やっぱり慕ちゃんには暖かい家庭を持って幸せになっていて欲しいですよね。


>>PTAの人 さん

アラサーたちが崖っぷちのリーチ状態なことになってるので、慕ちゃんの幸せが、ひとつの希望です。ただ、男と結婚することになると、今度は百合推しの方々が苦しむことになるやもですがw
Posted by 隣の at 2013年10月12日 22:33
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