初見の私の反応は深堀さんと同じリアクションでした
咲ファンにとっては無条件歓喜なのでしょうけど、なんでいまさら怜竜なんだろう?
阿知賀編が話題になってた頃ならまだしも、とうに旬を過ぎています。
立先生は「どの学校も10巻くらい個別に描きたいです」と発言していたので、スピンオフ化はわかるのですが、千里山は阿知賀編で準主役的な扱いで、大方のエピソードも消化されています。
やるなら有珠山編だろ!いや宮守編だ!なんて声も聞こえてきそうです。私は越谷編を希望しますw
改めて考えてみると、
タイトルが未発表なうえ、怜竜の絵だけで怜竜のストーリーだと決め付けるのは早計です。
千里山としてではなく、怜竜が中学の制服を着ているところに意味があるのではないか?
怜竜の中学時代に関係するであろう人物には最大の謎が存在する。
それが荒川憩です
風越や天江衣を圧倒した阿知賀に誰も勝てなかったと言わしめた個人戦2位の実力者。
引き手数多の人材である彼女が、なぜ強豪千里山へ進まなかったのか?
その理由を語るには、時間軸を中学時代まで巻き戻す必要があるからです。
しかし、主人公が憩ならば、最初の告知で憩が描かれているはず。
なぜ最初が怜竜なのだろうか
作品自体は人気の怜竜という看板を持ちながら、そこに絡ませる形で荒川憩の物語を描こうとしているのか。
おそらくは、どちらでもあり、どちらでもない。
今回作画を担当する、めきめき先生のツイッターでは、佐賀弁を教えて欲しいのとの事で、
木吉先生にめっっっっっちゃ佐賀弁教えてもらいたい所存です
— めきめき@オンリー☆ユー2/27発売 (@mekimekix) 2016年3月25日
一方で、立先生のサイトでは、
本編とは無関係なはずの生立ヶ里時代の姫子がカラーで描かれています。
13.09.25
また、こんな発言もしている
14.09.02
昨年4位の湯佐さんは那須田さんと同じく現在大学1年生ですが
登場するかはちょっとわかんないです。
同様に生立ヶ里コンビや二年前の照・志崎の綾ちゃんは後に描きたいのですが
なんとなくタイミングがつかめないです。
怜竜の中学時代から始まり、生立ヶ里コンビが描かれる流れだと、
その後、千里山へ進み、インハイにて「二年前の照」も描かれることになり、上記の発言に合致します。
以前から暖めていた構想で、今回のスピンオフはこの部分が描かれるのだと思われます。
照が登場すれば、彼女に勝って後々にプロとなる戒能さんも登場してきます。
そこには戒能さんのセリフの中に出てきた藤白七実、昨年4位の湯佐さんやオモチが大きくて雑誌で人気の那須田さんも存在する。
名前だけのキャラ、存在だけだった設定が、この時代の世界を一気に広げてくれます。
本編では西田記者が照の過去を追い、戒能さんの照をディフィートした発言、
まさにこのタイミングだからこそ、スピンオフが動き出したのかもしれない。
照には小5の途中からインハイまでに空白期間があり、宮永姉妹の真相の一部が明らかにされるはず。
先述の憩の謎も含め、これまで語られなかった重要エピソードの宝庫です。
立先生が描きたいもの。
それは怜竜のみならず、戒能から照・憩まで、
異なる世代の群像劇を描こうとしているのではないだろうか。
ここを語ることで、時代の夜明けを創ったシノハユ、物語の核となる咲たちの時代、
離れていた2つの時代が一本の線で繋がって、全ての時代のピースが埋まることになる。
今回のスピンオフは阿知賀やシノハユのような新しい主人公を軸とするものではなく、
既存キャラの個々のエピソードに重きを置いた「咲世界を補完する物語」になると予想しています。
あと、今回の企画始動により、気掛かりな点がひとつ。
それは「原案:小林立」の部分です。
阿知賀・シノハユは「原作」ですが、今回は原案です。
立先生は構想と設定だけでネームは描きません。
背景・セリフ・構図・演出・その他諸々、立先生の"こだわり"が薄まります。
私たちは立先生の描く咲世界に魅了され、1コマの背景の為だけに聖地へ訪れ、キャラのセリフ1つに無限の考察を論じます。
もちろんネームチェックはするでしょうが、
咲でありながら咲日和に近い作品に、どれだけ立先生の意思が受け継がれるのか不安でなりません。
めきめき先生が良くないと言っているのではありません
小林立が生み出す物語を読みたいのです。
だからこそ原案のスタイルで進行するならば、1ページどころか1コマにすら、時には容赦なくリテイクを繰り返し、編集担当による細心のチェックを求めたい。
咲の正統となる素晴らしい作品になるよう願っています。
ちなみに、スピンオフ第5弾が生立ヶ里コンビや二年前の照の話だとすると、
同様に生立ヶ里コンビや二年前の照・志崎の綾ちゃんは後に描きたいのですが
生立ヶ里コンビや二年前の照・志崎の綾ちゃんは後に描きたいのですが
志崎の綾ちゃんは後に描きたいのですが
第6弾の予感に興奮を禁じ得ない。